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ヨットに乗って、南太平洋にある島々を巡る冒険家がいます。

その冒険家は、必ずといっていいほど、訪れた島々の伝統的な歓迎を受けたり、儀式にチャレンジします。

ある時、とある島に独りで暮らしているおじいさんを訪ねました。

冒険家は、そのおじいさんから、ただ草を巻いたような「タバコ」を差し出されました。

「タバコは吸わないんだけどな…ま、いっか!」

と、いって、草を巻いただけのタバコを吸いました。

冒険家がむせる姿を見て、おじいさんは笑いました。

そこには、焚き火を囲んで吸わないタバコ嗜む楽しげな探検家がいました。

冒険家のこの姿に

「コレが経験に開かれてる状態か?!」

と、ふと思いました。

とにかく、この冒険家は「まいっか!」を武器に、様々な儀式をクリアしていきます。

島民が止めようとも…。

この冒険家が持つ、覚悟を含んだ

「まいっか」

最強だなと思いました。

響き合う、溶け込む、具合よく整っていること。

ハーモニー。

勉強中に「調和」という言葉に出くわしました。

普段、何気なく使っている言葉ですが、不思議と意味を調べたくなりました。

語源は、古代ギリシャ語のharmonia。

-大工仕事で建材の各部を互いに噛み合わせて、ピッタリと結合することを意味した-

と、ありました。

精神的領域での一致、ピタゴラス派の教説、モナド論、アインシュタイン、e.t.c…

「調和」の意味を拾うだけでも、さまざま概念に出会いました。

それでも、やっぱり、古代ギリシャ人の大工さんの

『具合よく整ってるな、harmoniaだな』

この無骨な感じの「調和」が、私のこころとharmoniaしました。

働くこと・仕事についての概念は様々だと思います。

長く働いていた仕事を昨年に辞め、ここしばらくの間、そのことをずっと考えています。

ある本に、「働くこととは社会と繋がりを持つことだ」のようなことが書いてありました。

今、私は、"仕事を通しての社会"との繋がりを持たず、半年以上、自分の世界の中で宙ぶらりんの状態で浮いています。

主人公が宇宙に1人取り残されてしまう

「ゼロ・グラビティ」という映画を思い出しました。

宙ぶらりんで浮いているのも楽ではありません。

結構、過酷です。

人間が「働くこと・仕事」を生み出した理由がよくわかります。

実験

「人生そのものがひとつの大きな実験である」

J.Dクランボルツ教授の言葉です。

そっか、今、自分の人生の実験中なんだ、と思ったら、

何か壮大なスペクタルを感じませんか。

黙って話を聴いてくれる人。

私の大切な友人の1人は、そんな人です。

その友人は絵画教室の先生をしています。

だから、私も生徒でもないのに、親しみと尊敬の気持ちを込めて「先生」と呼んでいます。

先生は私の話を黙って聴いてくれます。

先生は質問もしません。

それなのに、先生は私の話をよく理解しています。

先生はアドバイスもしません。

それなのに、私は毎回、何かを得たという思いに包まれます。

以前、たまに足を運んでいた教会の扉に「沈黙」という貼紙がしてあったのを思い出しました。

うるさくしちゃダメですよ〜が、貼紙の主な主張だとは思いますが、

もしかしたら、喋ってしまうと大切なことが聴こえづらくなりますよ、

だから沈黙…。

と、いう意味も含まれていたら素敵だなと。

私は先生のように人の話を聴ける人になりたいと、ずっと思っていました。

あ、だから、やっぱり先生は、私の『先生』です。

Constellation とはユング心理学の考え方の1つです。

1つ1つの出来事や状況が、それ自体では何の意味も持たず、関係もないモノであっても、

ある時、それらが1つのまとまりとして、全体的な意味を示してくる。

まるで、1つ1つの星をつなぎ合わせ、星座 constellation-を織り成すかのように。

意図して並んだワケではないけれど、夜空に星座を見つけると、

「今」はシンドイけれど、それが「ある時」に、何か意味を示してくれるのなら、もう少し頑張れそう…

と、そう思えるのです。